結論:韓国旅行の交通カードはT-money(Tマネー)を1枚持てばほぼ困りません。カード代は3,000〜5,000ウォン(約350〜590円)で、地下鉄・バス・タクシー・高速バスまで全国で使えます。ただしT-moneyのチャージは今も現金のみ。そして2026年10月1日から気候同行カード(Climate Card)短期券のルールが変わり、30日券は廃止、仁川空港駅は「降りられるが乗れない」扱いになりました。
韓国旅行クイックガイド
入国手続き:日本国籍ならK-ETAは2026年12月31日まで免除。K-ETAなしで入国する人は入国カード(e-Arrival Card)をオンラインで提出しておくと安心です。
スマホ・通信:T-moneyの残高確認や乗り換え検索にはデータ通信が必須。韓国eSIM(Airalo)なら日本で設定して着いてすぐ使えます。比較は韓国 eSIM・SIM・ポケットWi-Fi比較へ。
空港から市内へ:到着日は気候同行カードが使えないのでT-moneyで。仁川空港からソウル市内へのアクセス比較、仁川空港から明洞への行き方も参考に。AREX直通列車はKKdayでも予約できます。
お金の準備:T-moneyのチャージ用にウォン現金を少し。両替とWOWPASSは韓国の両替・WOWPASSガイドで詳しく比較しています。
入れておきたいアプリ:NAVER Map(日本語表示あり)、カカオT・k.ride(タクシー)、Papago(翻訳)。
現地ツアー:GetYourGuideでソウルのツアー、KKdayでKTXや韓国限定パス。
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「T-moneyと気候同行カード、どっちを買えばいい?」「日本のクレジットカードをタッチして改札を通れる?」――ソウルに住んでいると、日本から来る友人にほぼ必ず聞かれる質問です。結論から言うと、ほとんどの旅行者はT-moneyで十分。気候同行カードの短期券は「ソウル市内だけを1日に何度も移動する日」に足すと得をする、という位置づけです。
この記事では、Tmoney社の外国人向けガイドとソウル市の公式発表(韓国語の運営ページは2026年9月28日更新、英語ページ、2026年3月の海外カード対応の発表)をもとに、T-moneyの買い方・チャージ方法・払い戻しと、2026年10月からの気候同行カードの変更点を日本円つきで整理します。円換算は100円=約847ウォン(2026年10月14日の参考値)です。
要点まとめ
- T-moneyは韓国全土の地下鉄・市内バス・高速バス・タクシーで使える交通系ICカード。カード代3,000〜5,000ウォン(観光客向けTmoney Travel Cardは4,000ウォン)。
- 実物のT-moneyのチャージは現金のみ。1,000ウォン単位で1回1,000〜90,000ウォン、残高上限は500,000ウォン。
- 日本のSuicaやPASMO、手持ちのクレジットカードをタッチしても改札は通れません。ソウル地下鉄1〜8号線のタッチ決済(EMV)対応は2027年の予定です。
- 2026年3月17日から、地下鉄1〜8号線の新型券売機で海外のVisa・Mastercardが使えるように。ただし対象は1回券と気候同行カードの購入・短期券チャージだけで、T-moneyには使えません。
- 気候同行カード短期券は1日5,000/2日8,000/3日10,000/5日15,000/7日20,000ウォン。30日券は廃止され、居住者向けのClimate Passは外国人登録番号が必要です。
- 2026年10月1日から短期券の範囲は「ソウル市内の地下鉄+仁川空港T1・T2駅での下車+ソウル市免許の市内・マウルバス」。仁川空港駅からは乗車できません。
- 目安として1日4回以上ソウル市内で乗るなら短期券、それ以外や地方へ行くならT-money。

目次
T-moneyと気候同行カードの違い:旅行者が買うべきカードは?
韓国の交通カードの話がややこしいのは、「T-money」「気候同行カード(Climate Card)」「K-Pass/Climate Pass」の3つが同じように紹介されがちだからです。実際には役割がまったく違います。T-moneyは全国で使えるチャージ式カード、気候同行カードの短期券はソウル市内乗り放題の旅行者向けパス、K-PassとClimate Passは韓国に住む人向けの払い戻し制度です。
3つのカードの比較表
| 項目 | T-money | 気候同行カード短期券 | K-Pass/Climate Pass |
|---|---|---|---|
| 旅行者が使える? | 使える | 使える | 使えない(居住者のみ) |
| 使える範囲 | 韓国全土 | ソウル市内のみ(10月1日から縮小) | – |
| 費用 | カード3,000〜5,000ウォン+運賃 | カード3,000ウォン+短期券5,000〜20,000ウォン | – |
| 海外カードでチャージ | 不可(現金) | 可(新型券売機、手数料約3.7%) | – |
| タクシー・高速バス | 使える | 使えない | – |
| 向いている人 | ほぼ全員 | ソウル市内を1日4回以上移動する日 | – |
表のいちばん下の行だけ覚えておけば大丈夫です。まずT-moneyを1枚。そのうえで、ソウル市内だけをたくさん移動する日があれば気候同行カードの短期券を追加する、という順番で考えるとムダがありません。
1. T-money(Tマネー)の買い方と使える場所
T-moneyはチャージした残高で乗るプリペイド式のICカードで、日本のSuicaに近い感覚で使えます。地下鉄、市内バス、高速・市外バス、タクシー、鉄道、高速道路の料金所、多くのコンビニで使えて、ソウルだけでなく釜山や済州など韓国全土で通用します。

T-moneyはどこで買える?
- 全国のコンビニ:GS25、CU、セブン-イレブン、emart24など
- 地下鉄1〜8号線の駅の案内センター
- Tmoney Town(ソウル駅10番出口)
カード代はデザインによって3,000〜5,000ウォン(約350〜590円)。観光客向けの「Tmoney Travel Card」は4,000ウォンです。カード代そのものは払い戻されない点に注意してください。戻ってくるのは残高だけです。キャラクターデザインのカードはお土産にもなるので、帰国後も次の旅行用に取っておく人が多いです。
WOWPASSを持っている場合
両替機能つきのプリペイドカード「WOWPASS」にもT-money機能が付いています。ただしWOWPASSの残高とT-moneyの残高は別管理なので、地下鉄に乗る前にT-money側へのチャージが必要です。WOWPASSの手数料や使い方は韓国の両替はどこがおすすめ?WOWPASS・現金・明洞両替所の比較にまとめました。
2. T-moneyのチャージ方法:現金が必要な理由
日本から来た人がいちばんつまずくのがここです。実物のT-moneyのチャージは現金のみ。駅の無人チャージ機やコンビニで、ウォンの現金を1,000ウォン単位、1回1,000〜90,000ウォンまで入れられ、残高の上限は500,000ウォンです。
Tmoney社の外国人向けガイドも、ソウル市の2026年3月の発表も、「海外クレジットカードで実物のT-moneyにチャージできる」とは書いていません。3月から海外カードが使えるようになった新型券売機の対象は、1回券と気候同行カードだけです。
- 駅のチャージ機:画面で日本語を選べる機械が多く、カードを置いて金額を選び、現金を入れるだけ。
- コンビニ:レジで「ティモニ チュンジョネ ジュセヨ(T-moneyをチャージしてください)」と言ってカードと現金を渡す。
- おすすめの持ち方:1,000ウォン札と5,000ウォン札を数枚。5万ウォン札しかないとチャージ機で困ることがあります。
例外として、Android版のモバイルTmoneyアプリには外国人向けの登録ルートがあり、Mastercard、American Express、UnionPay、JCBなど海外カードが使えるという報告があります。ただしTmoney社が詳細を公表していないため、旅行者の報告ベースの情報です。登録画面で使えるか試し、実物カードと現金も用意しておくと安心です。iPhoneのApple Walletは韓国発行のカードを求められるため、日本人旅行者は実物カード+現金が確実です。
乗り換え割引は自動で効く
T-moneyで降車時にタッチして、30分以内(21時〜翌7時は1時間以内)に別の路線やバスに乗り換えると、運賃が割引されます(1日4回まで)。必ず降りるときもタッチすること。これを忘れると割引が効かないだけでなく、追加料金がかかる場合があります。
T-moneyの払い戻し
残高の払い戻しには500ウォンの手数料がかかります。部分払い戻しはTmoney Town(ソウル駅10番出口、ソウルシティタワー1階)と地下鉄駅内のTmoneyサービスセンターだけで、1万ウォン単位・1万〜5万ウォンまで。「念のため20万ウォン入れておく」は避け、数日分ずつチャージするのが賢い使い方です。

3. 気候同行カード短期券:2026年10月からの変更点
気候同行カード(기후동행카드、英語名Climate Card)は、ソウル市が運営する定額乗り放題カードです。旅行者が使えるのは1・2・3・5・7日の短期券で、2026年に大きく2つの変更がありました。
2026年の主な変更点
- 30日券の廃止:30日券は2026年8月31日が最後のチャージで終了。9月1日から始まった後継のClimate Passは外国人登録番号が必要で、旅行者は使えません。
- 10月1日から利用範囲が縮小:ソウル市の運営ページ(2026年9月28日更新)によると、短期券の範囲は「①ソウル市内の地下鉄+仁川国際空港駅(T1・T2)での下車」「②ソウル市免許の市内バス・マウルバス(深夜バス、循環バスを含む)」。京畿道区間の地下鉄は対象外になりました。
- 仁川空港駅は降車のみ:範囲内の駅から乗ってAREXの仁川空港第1・第2ターミナル駅で降りるのはOK。ただし空港駅から乗ることはできません。
つまり、帰国日にソウル市内からAREX一般列車で空港へ向かうときは気候同行カードで降りられますが、到着日に空港から市内へ向かうときはT-moneyか1回券が必要です。範囲内の駅で乗って範囲外の駅(例:京畿道の仁徳院駅)で降りると、降車駅で駅員に別途運賃を請求されます。

短期券の料金と元が取れる回数
| 券種 | 料金 | 円換算(目安) |
|---|---|---|
| 1日券 | 5,000ウォン | 約590円 |
| 2日券 | 8,000ウォン | 約945円 |
| 3日券 | 10,000ウォン | 約1,180円 |
| 5日券 | 15,000ウォン | 約1,770円 |
| 7日券 | 20,000ウォン | 約2,360円 |
| 青少年7日券(13〜18歳、Tmoneyの年齢認証が必要) | 13,000ウォン | 約1,535円 |
| 実物カード代(別途・返金なし) | 3,000ウォン | 約354円 |
ソウルの地下鉄は1回1,550ウォン前後からなので、損益分岐は1日4回程度。明洞→景福宮→弘大→東大門のように1日中ソウル市内を回る日は短期券が得、空港移動や地方への日帰りが入る日はT-moneyが得、と考えてください。
気候同行カードの買い方とチャージ
実物カードは地下鉄1〜8号線の駅にある新型の交通カード発売機、または9号線・牛耳新設線・新林線の駅周辺のコンビニで買えます。2026年3月17日からは、1〜8号線の273駅・440台の新型券売機で日本のVisa・Mastercard(クレジット・デビット)が使え、カード購入と短期券のチャージができるようになりました。平均約3.7%のサービス手数料がかかります。JCBが使えるかは券売機の画面で試し、使えない場合に備えて現金も用意しましょう。

注意点は4つあります。短期券はチャージした日から使用開始で、前日に買っておく「事前チャージ」はできません。使用期間は開始日の始発(4時)から最終日の終電までです。公共自転車「タルンイ」や漢江バスは対象外です。そして払い戻しは「チャージ額-実際の利用額-手数料500ウォン」で、期間内に申請しなければなりません。韓国の銀行口座がない外国人は、Tmoney本社で現金払い戻しになると案内されています。実物カードは「Tmoneyカード&ペイ」サイトに登録していないと払い戻しできません。
4. 日本のクレジットカードで改札は通れる?
「韓国でもタッチ決済で地下鉄に乗れるようになった」という情報を見かけますが、2026年のソウルではまだできません。改札を通るにはT-moneyや気候同行カードなどの交通カードが必要です。

海外カードでできること・できないこと
| やりたいこと | 2026年10月時点 |
|---|---|
| 地下鉄の改札で海外カードをタッチ | 不可(1〜8号線のEMV対応は2027年予定) |
| ソウルの市内バスで海外カードをタッチ | 不可(2027年導入予定) |
| 海外カードで1回券を買う | 可(新型券売機440台・273駅) |
| 海外カードで気候同行カードを購入・チャージ | 可(同じ券売機、手数料約3.7%) |
| 海外カードでT-moneyにチャージ | 公式情報なし(現金のみと考える) |
ソウル市が公表したロードマップでは、バスへのEMV端末設置が2025〜2026年、地下鉄1〜8号線の改札が2027年、マウルバスや民間鉄道が2028〜2030年の予定です。2026年の旅行では、日本のカードは券売機とお店で使うもの、と割り切りましょう。

5. K-PassとClimate Passが旅行者に使えない理由
どちらも外国人登録番号が必要で、これは91日以上滞在する人に発行される外国人登録証に付く番号です。90日以内のノービザ入国の日本人旅行者は取得できません。しかもどちらも「普通に運賃を払って、後から一部が戻る」払い戻し型の制度なので、1週間程度の旅行には関係ありません。

T-moneyでよくある失敗
- 現金を持たずに到着:実物のT-moneyのチャージは現金のみ。空港で少額だけでもウォンを用意。
- 日本のカードを改札にタッチ:地下鉄のタッチ決済対応は2027年予定。
- 到着日に気候同行カードで空港から乗ろうとする:2026年10月から仁川空港駅は降車のみ。
- 釜山や慶州にも気候同行カードで行こうとする:ソウル市内専用。地方はT-money。
- 前日に短期券をチャージ:チャージ日=使用開始日なので1日分ムダになる。
- 降りるときにタッチし忘れる:乗り換え割引が効かず、追加料金の原因にも。
- カード代も戻ると思っている:戻るのは残高だけ(手数料500ウォン)。
- 多めにチャージしすぎる:部分払い戻しは1万ウォン単位・5万ウォンまでで、窓口も限られる。
T-moneyについてよくある質問
T-moneyはどこで買えますか?
韓国全土のコンビニ(GS25、CU、セブン-イレブンなど)、地下鉄1〜8号線の駅の案内センター、ソウル駅10番出口のTmoney Townで買えます。カード代は3,000〜5,000ウォンで、観光客向けのTmoney Travel Cardは4,000ウォンです。
T-moneyはクレジットカードでチャージできますか?
実物のT-moneyは現金のみです。1,000ウォン単位で1回1,000〜90,000ウォンまで。2026年3月から海外カード対応になった券売機も、対象は1回券と気候同行カードだけです。
日本のSuicaやクレジットカードで韓国の地下鉄に乗れますか?
乗れません。改札はT-moneyなど韓国の交通カード専用です。ソウル地下鉄1〜8号線のタッチ決済(EMV)対応は2027年の予定です。
気候同行カードとT-moneyはどちらがお得ですか?
ソウル市内を1日4回以上乗る日は気候同行カードの短期券、それ以外や地方へ行く日、タクシーを使う日はT-moneyが向いています。多くの旅行者はT-money1枚で十分です。
気候同行カードで仁川空港まで行けますか?
2026年10月1日から、ソウル市内の駅で乗ってAREXの仁川空港第1・第2ターミナル駅で降りることはできます。ただし空港駅から乗ることはできないので、到着日はT-moneyか1回券を使います。
気候同行カードの30日券は買えますか?
買えません。30日券は2026年8月31日の最後のチャージで終了し、後継のClimate Passは外国人登録番号が必要です。旅行者は1・2・3・5・7日の短期券を使います。
T-moneyの残高は払い戻しできますか?
できます。手数料500ウォンがかかり、カード代は戻りません。部分払い戻しはTmoney Townと駅のTmoneyサービスセンターで、1万ウォン単位・5万ウォンまでです。
T-moneyでタクシーに乗れますか?
乗れます。T-moneyはタクシー、高速バス、市外バスでも使えます。気候同行カードはタクシーには使えません。
T-moneyを用意したら次に準備すること
交通カードは到着後にコンビニで5分あれば買えます。出発前に済ませておきたいのは、入国手続きと通信、そして現金の準備です。K-ETAの最新情報と入国カードの書き方を確認し、eSIM・SIM・ポケットWi-Fiを決めておきましょう。T-moneyのチャージに使う現金は韓国の両替ガイドを参考に。乗り換え検索はNAVER Mapの日本語設定、夜遅くの移動はカカオタクシーの使い方が役に立ちます。
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出典(確認した公式ページ)
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最終確認:2026年10月(Tmoney外国人向けガイド、ソウル市の気候同行カード運営ページ〈2026年9月28日更新〉、ソウル市の英語ページと2026年3月の発表)。ソウル市のEMV導入は2030年まで段階的に進むため、2027年以降に読む場合は改札のタッチ決済対応を改めて確認してください。円換算は2026年10月14日の参考レート(100円=約847ウォン)です。
